政治・経済・社会
世界最大級の魚市場・築地、83年の歴史に幕
「日本の台所」として親しまれた築地市場。和食文化の象徴だった「築地ブランド」は、都の中央卸売市場として11日に営業を開始する豊洲市場（江東区）に、当初より約2年遅れで引き継がれることになります。築地市場の約900ある場内店舗のうち約30店舗が移転せずに廃業。最後の10月6日も早朝からいつも通りにせりが行われ、威勢のよい声が飛び交いました。約23ヘクタールの敷地がある築地市場では水産物約480種類、青果物約270種類が扱われ、世界でも有数の規模。出入りは1日4万人以上にのぼる観光名所でもありました。同じく観光名所であった至近の商店街「築地場外市場」は、名称を変えずそのまま残ることになります。
ノーベル医学生理学賞受賞！がんの免疫療法認められる
免疫を抑制するタンパク質を発見し、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発につなげたとして、京都大特別教授の本庶佑さんがノーベル医学・生理学賞を受賞しました。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで計24人。医学・生理学賞は大隅良典氏に続き計5人となります。免疫を抑える働きを阻害することでがんを治療する画期的な免疫療法を確立し、がん治療に新たな道を開いた功績が評価されました。がん細胞を直接攻撃するタイプの薬が大半を占める現在の抗がん剤。これに対しがん細胞が人の免疫力から逃れて生き延びる仕組みを阻止し、免疫細胞の攻撃力を高めて治療するという全く新しいメカニズムの薬を開発しました。実用化にはまだ時間がかかりますが、がん治療を一変させる新薬として世界的に注目を集めています。
スポーツニュース
思惑と運が入りみだれるプロ野球ドラフト会議
10月25日、球児の人生を決めると言っても過言ではないプロ野球の新人選択（ドラフト）会議が行われ、第100回全国高校野球選手権記念大会で活躍した3選手に、11球団の最初の1位指名が集中しました。
一番人気は史上初となる２度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭の投打「二刀流」で大きな注目を集めた根尾昂野手。続いて俊足強打の藤原恭大外野手。二人の運命は抽選によって根尾選手は中日、藤原選手はロッテが交渉権を得ることになりました。報徳学園で遊撃手として高評価を受けていた小園海斗内野手は広島が引き当て、甲子園で大きな話題となった金足農の吉田輝星投手は日本ハムが外れ１位で単独指名に成功。ソフトバンクが小園、辰己両選手の抽選を外した後、東洋大の甲斐野央投手を１位指名と、球団それぞれの思惑と運が球児たちを翻弄していきました。
痛々しい！駅伝四つん這い騒動
第4回全日本実業団対抗女子駅伝予選会「プリンセス駅伝」で起きた数々のアクシデントが物議を醸しています。四つん這いでチームのタスキをつなぐ、脱水症状で複数回逆走するなどは、選手生命どころか命に関わる問題だっただけに、選手を止めなかった大会運営側に批判の声が集中しています。特に四つん這いでタスキを繋いだ選手の広瀬永和監督は「一刻も早く止めたかった」として2度にわたって大会運営側に棄権を申し入れていたのに役員に伝わるまでに時間がかかったことから競技が続行され、大会運営側に対し「誠に遺憾」とする声明を発表しており、「パワハラにつながる」「美談にしてはいけない」との声があがっています。一方、競技続行を判断した大会運営側は、あくまで正当性を主張。日本陸上競技連盟が設ける基準に合わせたためとしています。
エンタメニュース
日本でも発売！Googleの新スマホ「Pixel 3」
Googleが開発している「Pixel」。アメリカやイギリス、オーストラリアといった英語圏の国をメインに、インドやドイツなどの国で販売されており、これまで日本では販売されてきませんでした。しかしこの度日本でも発売となり、そのスペックに期待が寄せられています。「Pixel 3」の目玉は何と言ってもAIカメラ。最近ではスマホのカメラ機能の進化が加速を続けており、トリプルカメラを搭載する端末まで登場しています。多くのスマホがレンズを増やすことでカメラの性能をあげている中、「Pixel 3」は学習能力とAIの駆使によってカメラユニット・デュアルカメラに負けないカメラ機能を実現しました。独自アプリ「Googleレンズ」を使って写したものをリアルタイムに検索・翻訳したり、商品の購入リンクを表示させたりといったことが可能で、撮影したデータはクラウド上に自動で保存されるため、サイズをそのまま無限に撮り続けられるという嬉しい機能も携えています。
日本の小学5年生が世界一に。世界オセロ選手権
チェコの首都・プラハで行われた、世界オセロ選手権。史上最年少での優勝記録を36年ぶりに更新したのは日本人の小学5年生の男の子、福地啓介選手でした。1勝1引き分けで臨んだ、第3局。その王座をかけた決勝戦で、元世界チャンピオンである28歳のピヤナット選手に終盤戦で大きくリードを許してしまいます。しかし、最後の最後に相手の黒を5つひっくり返し、逆転勝利。優勝が決まっても、ほとんど表情を変えることはなく、優勝インタビューでも「今はうれしいということだけです。(今のうれしい気持ちを誰に伝えたい?)世界中の人に伝えたいです。」ととってもクール。一部では14歳でプロデビューした将棋の藤井聡太七段のようだとして、“オセロ界の藤井聡太”という声が上がりました。
