馴れ初めと聞くとどのような印象を受けますか？「二人の馴れ初めは職場でした！！」結婚式などでよく聞くフレーズです。ここではそんな「馴れ初め」という言葉について、まずはどんな意味なのかについて記載していき、実際に結婚式での馴れ初めの使われ方、年代別のよくある馴れ初めなどみていきたいと思います。

馴れ初めとは

馴れ初めとはどのような意味なのでしょうか。この項目で辞書を引くと「恋愛関係のはじまり」と出てきます
「恋仲になる最初」の部分です。
出会いからどのように付き合い始めたのか、までのことを指します。例えば、職場や学校で出会い付き合いましたというような最初の部分をさします。
多く使われるのは男女の関係性ですが、恋仲になっていると基本的に男女に関係なく使えます。
「馴れ初め」の語源は、「馴れる」＋「初める」です。
「馴れる」の意味は「相手に対して親しみの気持ちを持つようになる、なじむ」です。
「初める」の意味は「?しはじめる、はじめて?する」で、動詞の連用形について複合語を作ります。
「親しみの気持ちを持つようになり始める」となり、「恋愛関係のはじまり」を表します。
また、飼主に生き物の動物などがなつく言葉として使われる「馴れる」が発展したものであると言われています。
そのため、「馴れ初め」は、飼主になつき初めを表現しているようです。
このようなことから、「馴れ初め」はカップルが付き合い始める様子を表現するようになりました。

公の場・結婚式の馴れ初めはどう話すべき？

公の場・結婚式で馴れ初めを話す場面も多くあるかと思います。そんなときどういった話題を選択すればいいのだろうと頭を悩ませることもあるかもしれません。また近年ではマッチングアプリやSNSを通じて結婚に至った例も多くあります。しかし、インターネット経由での出会いの場合、特に高齢の方からはあまりよくないイメージを持たれてしまっていることもあります。そこで、そんなときはどのように馴れ初めを話すべきなのでしょうか？ここでは、そんな公の場で馴れ初めを話す際にどのようにすべきかについて、述べていきます。

公の場や結婚式で話す馴れ初めの選び方

無難な話を選択する

公の場や結婚式で馴れ初めについて話す場合、平凡な出会いだったため、話を盛ろうとドラマチックな出会いを演出し話そうとする方がいます。映画や小説にあるようなドラマチックな馴れ初めは確かに人の心をくすぐり、私もあのような出会いをしてみたいと思う人がいるかもしれません。
しかし、実際の場合そこまでドラマチックな馴れ初めを持っている人は稀です。大多数の人は無難な馴れ初め話しかありません。ドラマチックな馴れ初めでない場合は、無理をせず無難な話を選択するようにしてください。無難な話のほうが逆にリアリティーがあり、聞いている人の心にも届かせることができます。
また馴れ初めを話す際は以下のポイントを意識して選ぶとよいです。

2人が出会ったのはいつ頃でしたでしょうか？どこで？何かをしていた時に？どうやって？

このいつ・どこで・何をしていたときに・どうやってなどを意識して話すことで話が具体的で生き生きとしてきます。

新郎から声をかけたのか、新婦の側から近づいていったのか？などなどの新郎新婦しか知らない馴れ初めエピソードはゲストも家族も楽しみながら見ることが出来る内容です。もちろん伝えたくない、知られたくないエピソードもあるかと思いますので、話しても良い部分だけをピックアップして要約してゲストに紹介してあげましょう。

出会ったきっかけがゲストにも伝わる写真やコメントを用意してあげるととても伝わりやすくなります。

これらを意識して、二人の馴れ初め話がうまくお相手に伝わるといいですね。

公では言いにくい出会いの場合

マッチングアプリや結婚相談所、あるいはナンパ・合コンなどの出会いは人によって、公の場では言いにくいこともあるかと思います。言いたくないことについては無理にそのまま言う必要はありません。そんなときにオブラートに包んだ表現に言い替えて、嘘じゃないけど当たり障りがない内容にしましょう。
そこで言い替えの定番アイディアを見ていきましょう。

●合コン→「知人の紹介」「知人との食事会」

学生時代や社会人になってからの合コンで、旦那さん、奥さんに出会った方も多いでしょう。
合コンでの出会いは「知人の紹介」や「知人との食事会」と言い替えるとスマートです。

●ネット、マッチングアプリ→「共通の趣味を通じて」

最近ではネットやマッチングアプリが発展したこともあり、ネットを通じた出会いも増えています。
特に年齢がうえの人ほどネットでの出会いに対して懐疑的な意見を持っている人もいます。
そんなときは、出会い系サイト・マッチングアプリ・オンラインゲーム・趣味のサイト・オフ会などでの出会いは「共通の趣味を通じて」と言い替えましょう。共通の趣味を通じてと話すことで、スマートに相手に伝えることができます。

●婚活パーティー、街コン→「異業種交流会」「イベント」

婚活パーティーや街コンも代表的な出会いの場です。一度に大勢の人と出会うことができ、利用したことのある人も多いのではないでしょうか。しかし、人によってはこちらも言いにくいと感じる人もいるようです。
そんなときは、「異業種交流会を通じて」「イベントで出会って」というのが、スマートな言い換えとなります。

●結婚相談所・お見合い→「共通の知人を通じて」

結婚相談所からの紹介やお見合いで出会った場合は、「共通の知人を通じて」と言い替えるとスマートです。

●ナンパ→「運命的な出会い」

若いころならナンパで出会いそのまま結婚に発展したことのある人もいると思います。
出掛けた先でナンパされたことがお付き合いのきっかけなら、「仕事を通じて、運命的な出会いを果たした」などと言い替えてしまいましょう。

以上、公の場で言いにくい出会いの場合につきましてその対処方法をみてきました。アプリや結婚相談所を利用して出会ったことは、人によってははまだ話にくいかもしれません。しかし、こちらの出会いは近年ではよくある出会いの形態ですので、気にせず大っぴらに話してしまっても大丈夫です！話すのが難しい場合は、上記にあるような言い換えで対応してみてくださいね。

年代別のよくある馴れ初め

馴れ初めですが、年代別でよくある出会いの馴れ初めが異なっています。この項目では、それぞれの年代別で出会いにどのようなものが多いのかみていきたいと思います。

●20～30代の場合

20～30代の比較的若い年代の方は、SNSなどインターネットを駆使した出会いが多いのが特徴です。最近ではマッチングアプリでの出会いも多くなってきました。マッチングアプリでは、不特定多数の多くの人と知り合うことができます。アプリによっては趣味や性格診断によって、自身と相性のよい人とマッチングすることが可能です。また直接会わなくても気軽にコミュニケーションをとることができるので、特に若い人には好評です。筆者の周りでもマッチングアプリでの出会いを通じてお付き合いを始めたかたが何名かいます。これからの時代、ますますマッチングアプリでの出会いはスタンダードなものとなりそうです。
また20代後半から30代にかけてのいわゆる結婚適齢期となると、結婚相談所を利用した出会いも多くなります。結婚相談所では、登録の際に厳格に身分証明が必要であったり、年収についてもしっかりと証明しなければならないことが多いです。そのため、安心してお相手を探すことができると、真剣にお付き合いを探している人は結婚相談所を利用する傾向にあります。
また若い人だとナンパで出逢った方結構います(笑)しかしなかなか成功率は高くないので、ナンパで出会いを探している人は根気が必要かもしれません。

●40～50代の場合

40～50代の場合、よくある出会いが婚活パーティーなどのイベントです。40～50代といえば、仕事でも役職がつく仕事もバリバリこなしている世代。仕事がある程度ひと段落し、次はいよいよ人生のパートナーをみつけたいと考える人が増えるみたいです。婚活パーティーでは、そんな40～50代の方の利用率が高く、老後などの将来に向けてパートナーをみつけたいと考えるひとが増えるようです。婚活パーティーでは不特定多数の人と一度に会って会話ができるので、より確実に出会いたい人が多いのかもしれませんね。またバスツアー婚活など体験型の婚活パーティーも人気となっています。体験を通じて仲を深められるのが魅力のようです。
また特に40代の人だと、学生時代の合コンによって出会ったという人も多いそうです。合コンではお酒の力も借りて一気に親密になるチャンス！そこで仲良くなり交際に発展したというケースが多くあります。今の時代では若い人のお酒離れが進んでいますが、たまにはお酒の力も借りてみるのもいいのかもしれませんね。

60代以上の場合

60代以上の高齢者になると、趣味のサークルによって仲良くなり交際に発展したケースがあります。60代以上になると仕事もリタイアし、老後に向けてたっぷりと時間があります。そのため、料理教室やスポーツジム、文化系のサークルなど参加することも多くなります。それらの共通の趣味を通じて、仲良くなり交際することがあります！！また60代以上の馴れ初めの特徴として文通による出会いもあげれらます。60代以上の方だと、スマートフォンを持っていないことも多いです。それらの方にとって有益なコミュニケーション手段といえば、手紙を通じた文通でのやり取りです。文通では、相手の書いた文字が読め、息遣いが感じられるため、メールでのやり取りよりも相手のことがよく分かります。時には顔の見えない相手とのやり取りを続けることになります。それでも文通を続けていた場合、直接会ったときの違和感がほとんどなく相手と距離が縮まっているのが特徴です。

馴れ初め話●選

ここでは実際に皆さんの馴れ初めがどのようなものが多いのか見ていきます。たくさんの方の馴れ初めをみて、参考にするといいかもしれませんね！

①初恋の人に似ていると思ったらその人だった！

30代男性のＡさんは、中学生のときに初めて好きになった初恋の人がいました。その人とは仲良く話をする仲ではありましたが、当時告白はせず、そのまま卒業し別々の高校へいくことになりました。その後、10年近く疎遠になっていましたが、あるときＡさんの携帯が壊れ、近くの携帯ショップに駆け込んだところなんとその初恋の女性が働いていたのです！一目見た時にお互いのことを思い出し、携帯のことはそっちのけで、今まであったことなどを語り合ったそうです。その後、交際に発展し、無事ゴールイン。Ａさんはあのとき携帯が壊れてよかったと今でも笑って話すそうです。

②趣味の料理教室をきっかけに出会った

20代女性のＩさんは、趣味の料理の腕を伸ばそうと料理教室に通っていました。料理は好きですが、まだまだ技術が足りない部分も多く、熱心に通っていたそうです。あるとき同じく料理教室によく参加する男性と知り合いになり、一緒に料理を作るなかで親密になりました。やはり共同作業を一緒に行うと仲良くなるきっかけになりやすいといえます。男性とは今でも一緒に料理を作っており、この夏婚約予定だそうです。

③大学時代に出会った

学校も、定番の出会い方として挙げられるでしょう。学校は、ほぼ毎日通うものですよね。
多くの時間を過ごす場所だからこそ、濃密な人間関係を築きやすく、同じ空間にいる人と恋に発展しやすいと言えるでしょう。40代男性のＫさんは大学で出会い、そのまま結婚へとゴールインをすることができました。大学では、研究やサークルなど、友達と多くの時間を過ごす場所です。そのため、必然的に恋に発展しやすいです。

④職場で出会った

なんといっても馴れ初めで多いのが職場で出会ったというパターン。日本法規情報株式会社が「職場恋愛に関するアンケート調査」を実施した 結果によると、職場恋愛の経験者は4割を超え、結婚した人は24%だそうです。
約半分近くの人が職場恋愛を経験しているというのだから驚きですよね。
職場も学校と同じく毎日通うもので、多くの時間を過ごすなかで親密になりやすいといえます。単純接触効果という言葉があります。繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果のことをさします。職場は代表的な出会いの場だといえます。

⑤仕事の失敗をきっかけに…自然とお付き合いにつながった話

社会人として初めて入社した会社で指導担当だった3つ歳上の先輩との馴れ初め話です。その先輩は仕事内容や社会人のマナーだけでなく人間関係での悩みもいろいろと話を聞いてくれていたそうです。先輩の頼れる姿に魅力を感じた知人は自然と恋心を抱くようになりました。アプローチを重ねお付き合いするようになった2人は1年後無事に結婚することになりました。会社の先輩上司や同僚にも祝ってもらいとても幸せな生活を送っているそうです。

⑥バイト先で出会った2人。彼が店を持つことで愛がググッと深まった話

同じラーメン屋のバイト先で出会った2人。彼の夢は自分のお店を持つことだったそう。厳しい修行を耐え抜き無事独立を果たしました。その際、彼女は彼の店の看板娘になってほしいとお願いされたそうです。ラーメン屋を開店してから早5年。ラーメン激戦区の横浜で、いまでも2人はがんばっているそうです。

⑦十回も参加した婚活パーティーで

30代女性のＯさんは、30代のアラサーを迎えたことで結婚への焦りがでてきました。当時婚活がブームとなっており、毎回50名近くの男性と会っていました。何十回と参加するなかで、自らを婚活の達人と称するまでになったＯさん。婚活仲間の間でも相談役のようなポジションになっていました。そんなＯさんはあるとき婚活パーティーでイケメンの30代男性と出会い猛アタック。見事にカップリングし、お付き合いへと発展させることができました。

⑧いきつけのバーでナンパされて

今の彼氏との馴れ初めは、いきつけのバーでナンパされて知り合いました。そう語る20代女性Ｔさん。「私も彼もいきつけだったので、自然と顔を合わす機会が増えていったんです。数回会った時に連絡先を聞かれて仲良くなりました。まあ後から聞くと、私を見かけて仲良くなりたいと思って通うようになったみたいですけどね(笑)」ナンパでの恋でしたが、その後結婚し10年たった今でも仲良く暮らしているそうです。

⑨合コンで意気投合！

30代女性
「数年前に別れて以来彼氏がいませんでした。仕事が忙しくなったのもあり、自ら出会いの場に出向くこともありませんでした。彼との馴れ初めは、そんな私を見かねた友人が合コンを開いてくれる事になったのがきっかけでした。

恋愛に対して億劫になっていたので本音では行きたくなかったのですが、友人の手前仕方なく参加し、そこにいたのが今の彼氏です。ガツガツせずに自然体だったのが良かったのかもしれません。」

⑩マッチングアプリで

20代男性
「前の彼女と別れたばかりの時に、最近マッチングアプリが流行っていると友人から聞いて、思いつきで登録してみました。遊び半分だったのですが意外とハマってしまい、数人と実際に会ってみましたがいまいちピンと来ず…。しかし今の彼女と会った時に、とても楽しくてこの人だと思いました。周りの友人にも馴れ初めを聞くと、マッチングアプリで出会ったカップルがたくさんいます。」

⑪カフェのバイト先のお客さん

20代女性
「今の彼氏はカフェのホールでバイトをしていた時に、お客さんとして来てくれていました。仕事の合間に来て休憩したり、同僚と来たりしていたので顔なじみでした。たまたま私が辞める日に1人で来ていて、辞める事を伝えると今度ご飯を食べに行こうと誘われました。数回会った後に告白されて付き合い始めました。」

⑫趣味のスポーツを通じて

40代女性
夫の馴れ初めは趣味のテニスを通してでした。高校時代にテニス部に所属していて、卒業してから全くテニスに触れていなかったのですが、社会人になり仕事にも慣れてきた頃にもう一度テニスがしたくなり、社会人サークルに入りました。

夫も同じような境遇でほぼ同じ時期に入ったので、仲間意識が強くて2人で練習したりしていました。良い友人が出来たと思っていたところ、告白されて交際3ヶ月でスピード婚しました。今でも2人でテニスを楽しんでいます。

まとめ

以上、本記事では馴れ初めについてみてきました！！年代別で馴れ初めに違いがあり、皆さん1つ1つ別の馴れ初めがあることがお分かりいただけたかと思います。どんな馴れ初めでも、二人が出会ったきっかけとしてとても尊いものですので、是非大切にしていただければと思います。現在恋人がいない方でも大丈夫。馴れ初め話〇選でもみたように、出会いのきっかけはひょんなところにあったりします！これから常にアンテナを貼り生活していれば、身近なところに出会いがあったりします。皆様によい出会いがあり、素敵な馴れ初め話に花を咲かせられるよう願っています。